文系エンジニア奮闘記

LPIC Level1にはスピードマスターがおすすめという話。

1. 試験について

LPIC Level 1 は、Linuxの知識を問う国際資格です。

LPIC101、LPIC102の2つの試験に合格することでLPIC Level 1を取得したことになります。

以下が試験の概要です。

  • 試験時間:90分
  • 問題数:60問
  • 合格ライン:500/800点
  • 受験料:101, 102 各¥15,000+税
  • 受験形式:試験センター

受験料は、後述するPing-Tでバウチャーを買うことで安くできます。

2. 勉強方法

Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応

通称「あずき本」と呼ばれている参考書を使用しました。異なる試験バージョンがあるので、購入の際には注意してください。(2021年4月現在はバージョン5.0)

読み進めながら、コマンドやオプション、設定ファイルのディレクトリやパスなどをノートにまとめて暗記しました。

Ping-T

ping-t.com

①で内容を把握した後、セクション毎にPing-Tの問題を解きました。 101は無料ですが、102は有料なので課金して利用しました。 「WEB最強問題集」は全て解きましたが、コマ問は使っていません。

スピードマスター

Ping-Tで問題を解いた後、さらに章ごとにスピードマスター問題集を解きました。 あずき本にもPing-Tにも出てこない内容もあるので、少なくとも正解するため必要な内容については、解説までしっかり読むことをお勧めします。

3. 勉強時間

101と102の合計です。

  • あずき本:約60時間
  • Ping-T:約34時間
  • スピードマスター:約6時間

合計:約100時間

101と102でそれぞれ1ヶ月ずつ、合計2ヶ月で取得しました。

4. 結果

101:740/800点 合格

102:680/800点 合格

5. 感想

スピードマスターは絶対にやったほうがいい。

101はほぼ全てスピードマスターの問題がそのまま出ました。

102も、Ping-Tよりスピードマスターの問題に似ています。 また、102はオプションなどは少ない分、コマンドの記述問題が多いので、しっかり覚える必要があります。

Ping-Tは内容が細かく、問題数も多いので、どちらかというと不要な気がしました。 あずき本とスピードマスターだけで十分合格できると思います。

Pythonの国際資格PCEPを取得しました。

Pythonの国際資格であるPCEP – Certified Entry-Level Python Programmer Certificationを取得しました。

日本語での情報が殆どなかったため、体験記として公開しておこうと思います。

1. PCEPとは

PCEPは、Pythonの国際資格です。 日本でメジャーなPython3エンジニア認定基礎試験と範囲や難易度は同じくらいのようです。

以下が試験の概要です。

  • 試験時間:45分
  • 問題数:30問
  • 問題形式:選択問題、並べ替え問題、記述問題
  • 合格ライン:70%
  • 言語:英語
  • 受験料:USD 59
  • 受験形式:オンライン(24時間受験可能)

2. 勉強方法

Pythonのテキストを一周する

Pythonどころかプログラミング言語を扱うのががほぼ初めてだったため、初学者向けにわかりやすく書かれているものを選びました。 テキストに記載されているコードを実際に自分でも書いてみながら読み進めました。

www.amazon.co.jp

②公式学習リソースで学習する

https://edube.org/study/pe1edube.org

PCEPの公式無料学習コースです。

自分のペースで進められます。

PART1とPART2がありますが、PCEPの出題範囲はPART1に当たります。

Pythonの概念やコードの書き方の解説のあとに、各セクションやモジュール毎にミニテストがあります。 このミニテストが試験の出題内容や形式と同じなので、このテストが解けるようになると合格できると思って良いと思います。

私はコースの最後にある総まとめテストで80%以上取れるようになった状態で受験しました。

3. 勉強時間

テキストが約12時間、公式学習コースが約24時間の計36時間。

4. 結果

80%で合格。

5. メリットとデメリット

メリット

  • 国際資格である
  • Python3エンジニア認定試験と比べて受験料が安い
  • 出題範囲と出題形式に沿った無料の公式学習コースがある
  • オンラインで24時間受験できる

デメリット

  • 全て英語
  • 試験に関する情報が少ない
  • 公式学習コースの問題の解説がない
  • 試験の知名度が低い

6. 感想

学習リソース、試験ともに英語なので、英語に抵抗がなければ受験を検討しても良いと思います。

また、公式学習コースだけでも十分合格できる内容です。 まずは公式学習コースをやってみて、わかりにくいと思えば他のテキストを検討してみると良いかもしれません。

IT Service Management Foundation 受験記

EXINが実施している IT Service Management Foundation based on ISO/IEC 20000:2011を受験しました。

試験について

試験時間:60分

問題数:40問 (選択式)

合格ライン:65% (26問) 以上

受験料:¥26,264 (EXIN Anyware) or ¥27,540 (プロメトリック)

受験形式:EXIN Anyware (在宅オンラインビデオ録画) 又は プロメトリック各試験会場

※オンライン受験の場合、試験内容以外は全て英語。申し込みから約1ヶ月後くらいまでの自分の好きなタイミングで24時間いつでも受験できる。結果はその場でわかり、後日ビデオ録画の判定を含めた正式な結果が届く。

筆者の経歴

IT実務経験:無し

日常的にPCを弄る、大体のことはググれば対処できるくらいには扱えるレベル。

また、EXINの情報セキュリティ関連試験の Information Security Foundationは合格済み。内容が被る部分が多少あり、試験の出題形式や傾向もある程度把握していた。

勉強方法

EXIN公式準備ガイドの用語を一通り確認して定義などを書き出す。

EXIN公式サンプル問題を解く。間違った問題は解説を確認し、満点が取れるようになるまで複数回解く。

JPNSHIKEN ITSM模擬試験PDF版Demoでも同じことをして満点が取れるまで繰り返す。

勉強時間

10時間強。勉強時間が確保できれば数日で受かる。

結果

32/40点 (80%) 合格

感想

本番では模擬試験と同じ問題が大半だったので、模擬試験を完璧にしておけば合格は難しくない。参考書等なしの独学では理解仕切れない部分も多かったが、試験に合格するという意味では問題と答えの丸暗記でもある程度は対処できる。

用語の確認の段階では一部ITILの参考書を使用したが、手元にあったからという理由で使っただけ、ググれば用語の定義は出てくるのでわざわざ購入する必要はない。

試験時間は60分あるが既知の問題が多かったので15分程度で解き終わった。

Information Security Foundation 受験記

EXINが実施しているISFS - Information Security Foundation based on ISO IEC 27001を受験したので、その記録です。

試験について

試験時間:60分

問題数:40問 (選択式)

合格ライン:65%以上 (26問以上)

受験料:¥26,264

受験形式:EXIN Anyware (在宅オンラインビデオ録画) 又は プロメトリック各試験会場

※オンライン受験の場合、試験内容以外は全て英語。申し込みから約1ヶ月後くらいまでの自分の好きなタイミングで24時間いつでも受験できる。結果はその場でわかり、後日ビデオ録画の判定を含めた正式な結果が届く。

筆者の経歴

IT実務経験:無し

日常的にPCを弄る、大体のことはググれば対処できるくらいには扱えるレベル。用語も聞いたことはあるもの、なんとなく意味はわかるものが多いが具体的な定義などはわからない。

勉強方法

EXIN公式準備ガイドの用語を一通り確認して定義などを書き出す。

EXIN公式サンプル問題を解く。間違った問題は解説を確認し、満点が取れるようになるまで複数回解く。

JPNSHIKEN ISFS模擬試験PDF版Demoでも同じことをして満点が取れるまで繰り返す。

勉強時間

10時間程度。勉強時間が確保できれば数日で受かる。

結果

30/40点 (75%) 合格 

受験した感想

本番の試験では同じような問題が多く出たので模擬試験を完璧にしておけば合格は難しくないが、微妙に迷うものがあったりするので舐めてかかるのはよくない。アメリカの法律など公式の準備ガイドやサンプル問題に出てこない問題も数問あるが正直それは対策のしようがないので他の取れる問題を落とさないようにする。

試験時間は60分あるが15分程度で解き終わる。

一応国際資格だが認知度が未知数なことと、海外では資格より技術力とも聞くので使える資格かどうかは今のところ不明。この試験に3万近く払うのは正直かなり高いので、特に必要なければ受ける必要はない気がするという一個人の見解。用語も実務のレベルで考えればスムーズに理解できそうなのにやたら一般化されていて難しくなっている気がした。